楽器を「大切にする」ということ
楽器は演奏者にとって大切なパートナーです。中古楽器を手に入れた際に は、その楽器を長く使用するためにも、適切な保管と保存方法を知っておくことが重要です。楽器店に勤務していた頃、購入していただいた方から「使わないときはギタ ーケースにしまったほうがいい?」や「弦は緩めておいたほうがいい?」など質問をいただくことが多々ありました。
以下では、僕なりに中古楽器の保管と保存方法について説明していきます。
まず、中古楽器を手に入れた際には、基本的な清掃を行うことをオススメします。楽器専門店で購入すれば清掃の行き届いていると思いますが、ネットで中古楽器を買ったり、多種多様な商品を取り扱っているリサイクルショッ プなどで購入した際は使用する前に清掃をしておいた方が良いです。そうし ないとホコリで服や部屋が汚れたり、手垢のついたまま使用していると腐食していくことがあるためです。
本格的に清掃をしたいということであれば楽器店、またはご自身で楽器に合 った専用のクリーニング剤やメンテナンスキットをしようすると良いでしょう。
様々なオイルの使い分け
例えば、木製の楽器は素材に優しいクリーナーを使用し、金属製の楽器は錆び防
止のためにオイルを使用するなど、適切な方法を選んで清掃を行いましょう。
ギターやベースなどは特に箇所によって様々な木材や塗料などが使われているた め溶剤を購入する際は商品説明をよく読んだり、楽器店の場合は店員さんに聞い
てみると良いでしょう。
指板はレモンオイルやオレンジオイル、ボディには塗料にあったポリッシュを使 いましょう。最近では色々な塗料に使える万能ポリッシュもあるので、そちらを
オススメします!
ここで「『レモンオイル』と『オレンジオイル』って何が違うの?」と思った方に軽くご説明いたします。
レモンオイル:サラッとしていて蒸発しやすいため手垢などを落とすのに効果的
オレンジオイル:レモンオイルに比べ、トロっとしているので指板の保湿に効果的
例えるなら、シャンプーとトリートメントといったところでしょうか。 個人的にはオレンジオイルでも手垢は落とせますので両方買う必要はないかなとも思いますが、一般的にはこのように使い分けています。
ギターやベースなどは特に箇所によって様々な木材や塗料などが使われているた め溶剤を購入する際は商品説明をよく読んだり、楽器店の場合は店員さんに聞い
てみると良いでしょう。
指板はレモンオイルやオレンジオイル、ボディには塗料にあったポリッシュを使 いましょう。最近では色々な塗料に使える万能ポリッシュもあるので、そちらを
オススメします!
ここで「『レモンオイル』と『オレンジオイル』って何が違うの?」と思った方に軽くご説明いたします。
レモンオイル:サラッとしていて蒸発しやすいため手垢などを落とすのに効果的
オレンジオイル:レモンオイルに比べ、トロっとしているので指板の保湿に効果的
例えるなら、シャンプーとトリートメントといったところでしょうか。 個人的にはオレンジオイルでも手垢は落とせますので両方買う必要はないかなとも思いますが、一般的にはこのように使い分けています。
温度や湿度
続いて、以前もブログで軽く触れましたが、やはり楽器を保管する場所は、乾燥 していて温度変化の少ない場所を選ぶことが重要です。
楽器は温度や湿度の変化によって影響を受けることがありますので、出来る限り安定した環境を保つよう 心掛けましょう。また、直射日光や暖房器具の近くなど、極端な状況下に置かないようにも注意が必要です。
エアコンの風が直で当たる場所に置いておくと、いきなり「バリッ」とボディが割れることがありますので絶対に避けてください。 簡単にいうと人間が過ごしやすい温度と湿度が楽器にも最適ですので、押し入れに仕舞うよりリビングなどに置いてあげるといいのではないでしょうか。
楽器は温度や湿度の変化によって影響を受けることがありますので、出来る限り安定した環境を保つよう 心掛けましょう。また、直射日光や暖房器具の近くなど、極端な状況下に置かないようにも注意が必要です。
エアコンの風が直で当たる場所に置いておくと、いきなり「バリッ」とボディが割れることがありますので絶対に避けてください。 簡単にいうと人間が過ごしやすい温度と湿度が楽器にも最適ですので、押し入れに仕舞うよりリビングなどに置いてあげるといいのではないでしょうか。
長期保管する際には、ケース保管をおすすめします。毎日弾く分には弾き終わったら毎度ケースにしまって、使う時にまた出して、とする必要はないですが、旅行などで1週間ほど家を空けることがある時はケースの中に湿度調整剤を入れてケース保管しておくと安心です。
まぁ、高級ギターを買ったら倒してしまうのが怖くて、使い終わったら毎回ケース に仕舞いたくなりますよね、、、ネックの角度がエグいGibsonは特に注意!笑
また、中古楽器は本体のみで販売されていることも多々あるので心配な方はケースを購入することも考慮しておいてください。
また、中古楽器は本体のみで販売されていることも多々あるので心配な方はケースを購入することも考慮しておいてください。
弦は毎回緩める?緩めない?問題
結論から言うと6,5,4弦は2回転くらい、3,2,1弦は1回転くらいペグを緩めてあげるといいのではないでしょうか。
毎回、緩めたり締めたりすると弦が切れやすくなるということもありますが、レギュラーチューニングの時にネックは60~70kgの力で常に引っ張られ ています。
毎回、緩めたり締めたりすると弦が切れやすくなるということもありますが、レギュラーチューニングの時にネックは60~70kgの力で常に引っ張られ ています。
そうするとネックが起き上がってきてしまい、いわゆる「順反り」になってしまいます。 逆に緩めすぎるとギターは弦を張ることを想定して逆方向に反るように設計されているため「逆反り」になります。
エレキギターに関してはアコギ弦より弦が柔らかいことが多いのでそこまで神経質にならなくても良いかと思います。
逆にベースはネックが長く、弦が太いので特に気をつけましょう。(個人的には4,3弦2回転、2,1弦1回転くらいがいいと思います。)
逆にベースはネックが長く、弦が太いので特に気をつけましょう。(個人的には4,3弦2回転、2,1弦1回転くらいがいいと思います。)
ただ1、2日張りっぱなしだったからすぐに反るということでもないので、しばらく弾く予定のない場合は緩めてあげるというくらいの感覚でいいと思います。もし、ネックが曲がってしまったら楽器店で調整してもらうのが安全でしょう。
余談ですが、Taylor社は自社ギターに関して弦を緩める必要なし、と公式に推奨していますがネット上では「ネックが曲がった」などという意見もあるので鵜呑みにせず様子を見て調整してあげるのが良いと思います。
僕なりのオススメ保管方法やメンテナンスは以上となります。
一見すると面倒臭そうなメンテナンスですがオレンジオイルやポリッシュ、弦を緩ませるのも毎回やらなくて良いです。逆に毎回、オイルなどで指板を湿らせてしまうと逆効果のこともありますので月1~2回程度で充分かなと思います。
普段は、弾き終わったらササっと軽く乾拭きしてあげる程度で弦の寿命も伸びますし、そのくらいでいいと思います。
長く使用するためにはそれなりの労力は付きものです。しっかり愛情を注いであげれば楽器もそれに応えてくれ音が良くなりますので、ぜひ可愛がってあげましょう!
僕なりのオススメ保管方法やメンテナンスは以上となります。
一見すると面倒臭そうなメンテナンスですがオレンジオイルやポリッシュ、弦を緩ませるのも毎回やらなくて良いです。逆に毎回、オイルなどで指板を湿らせてしまうと逆効果のこともありますので月1~2回程度で充分かなと思います。
普段は、弾き終わったらササっと軽く乾拭きしてあげる程度で弦の寿命も伸びますし、そのくらいでいいと思います。
長く使用するためにはそれなりの労力は付きものです。しっかり愛情を注いであげれば楽器もそれに応えてくれ音が良くなりますので、ぜひ可愛がってあげましょう!