中古楽器の魅力と選び方
音楽を楽しむために必要な道具である楽器。
今回は僕なりの中古楽器の魅力と念点を紹介させていただこうと思いま す。あくまで個人的な考えなので、スラーっと読んでいただく程度で満足です。
まず新品を購入するのも魅力的ですが、中古にも魅力的なところがあります。
中古楽器のメリット
1.費用面でのメリット
プレミアがついているもの以外は通常、新品に比べて価格が安くなっています。特にまだ新品が発売されている現行品というものは新品より安くなっていることが多いです。
なので、例えば予算10万円で新品のギターを探していて気になるギターを見つけてもそれが12万円してしまう場合、中古で探してみると美品状態で10万円になっているというケースもあります。
予算の範囲内で、気に入った楽器を手に入れることが中古楽器だとできます。
2.音の成熟度(ビンテージ)
電子楽器ではない生楽器などは特に、長年使用されているうちに鳴りが良く なるため、中古楽器は時間と共に独特の音を出すようになります。これは、 プレーヤーの個性を引き立てると同時に、音楽の表現力を高めるのに一役買います。
いわゆる「ビンテージ楽器」というジャンルです。
何年前からがビンテージだという概念は人それぞれだと思いますが、一般的 には1960年代以前と言われているようです。しかし最近では1970年、80年代の日本製ギターを海外では「ジャパンビンテージ」と呼んでいます。
確かに1970年代でも今から50年前なのでビンテージに片足突っ込んでいるのではないかなと個人的には思います。
何年も歌っていない人がいきなり歌っても良い声で歌えないのと同じです。
保管に気をつけ、弾き込んで、メンテナンスをしていく中で深みのあるサウンドは生まれます。ビンテージに価値あるのはそういった先人達の労力も含めての価値だと思っています。
このビンテージサウンドは新品では中々再現することはできません。
最近では機械的に木を熟成させビンテージサウンドを再現させられるような開発もされておりますが、本物と比べると正直「ビンテージ風」といったところだと僕は思っています。
ビンテージ品の価値に関して印象に残っている言葉があります。
ギター好きで有名な芸人のくっきーさんがビンテージギターの魅力について「何十年も前にアメリカで作られたギタ ーを今、自分で弾いて、あの時代の音が聴けるんですよ、すごくないですか?」といっていました。いい表現ですね。
中古楽器は一つ一つの楽器が独自の歴史やストーリーを持っていて、傷や塗装はげ、クラックなども個性の一つです。
また、前オーナー様の個性も感じることができます。 例えば、レスポールにケーラートレモロが後付けされていたり、YAMAHAのギターにGibsonのピックアップをつけてブランド間のコラボギターのようなカスタムがされていたりと前オーナー様の好みが知れて面白いです。
有名ギタリストも自分でカスタマイズして使っていますよね。
さあ、ここからはデメリット(とはあまり言いたくないですが)もお伝えしていきます。
中古楽器のデメリット
1.購入時の状態の不確定性
やはりここが一番懸念するポイントではないでしょうか。 中古楽器を購入する際には、使用状態によって劣化している場合があります。使 用頻度や保管状態によっては、修理やメンテナンスが必要になる場合もあります。
ただ、楽器専門店などで買えばメンテナンスや清掃はしているでしょうし、保証期間などもあるので、ある程度このデメリットは回避できそうです。 ちなみにこの当サイトもメンテナンスや清掃はもちろん、返品返金対応期間などありますのでご安心してご購入いただけます!
2.品揃えの制限
新品の楽器と比べると、中古楽器は数が限られてくる場合があります。 生産終了した特定のモデルやブランドは、生産終了したことにより手放したくない人や壊れて破棄されてしまうこともあり年々数が減っていきます。
中古楽器は一期一会とよく言われるので悩んでいるうちに買い逃しした時の悔しさったらないです。僕も経験しております。
以前、印象深いことがありました。 このサイトから、Eシリアル期のFender Japanの赤いストラトキャスターを 購入してくださった方から「長年、Eシリアル期の赤ストラトをネットで探しており、ようやく出会えました。これでやっと長旅が終えられました。ありがとうございました。」というメッセージをいただきました。
このメッセージはすごく嬉しかったです!任務を果たせた気になりました。
中々出会えないという反面、出会えた時の喜びは格別ですね。
最後に
中古楽器にはメリットとデメリットがありますが、しっかりと見極め購入することで、一生モノの楽器を手に入れることができます。 今回は中古楽器の魅力と選び方ということで、価格面やビンテージ品の魅力、個性的なカスタムなどについてお話しさせていただきました。
冒頭にもお伝えしましたが、楽器は音を楽しむ道具です。 是非、後悔のない選び方やポイントを押さえながら、その楽器と共に音楽を楽しんでください。