コンテンツにスキップ
ja
日本 JPY

Ibanez GB10 - ジャズギターの巨匠ジョージ・ベンソン

on

Ibanez GB10は、ジャズギターの歴史に深く刻まれた伝説的なモデルです。1977年に誕生したこのギターは、ジャズギターの革新と伝統の融合を体現しています。

【販売中】Ibanez GB10 George Benson Signature フジゲン製 1979年製

GB10の誕生と特徴

1977年、ジャズギターの巨匠ジョージ・ベンソンとアイバニーズのコラボレーションから生まれました。ベンソンは「ステージで落としても壊れないような頑丈なギター」を求め、この要望に応えてGB10が開発されました。
このモデルの特徴的な点は以下の通りです。
スモール・ボディ&肥厚なトップ板:ハウリングを抑制するための革新的なデザイン
フローティング・タイプのピックアップ:ギブソンのジョニー・スミス・モデルからアイデアを得たもの
独自のテイルピース:1~3弦と4~6弦に分けられ、ブリッジの高さを変えずに弦のテンションを調整可能
コンパクトなサイズ:胴幅14-3/4インチで、レス・ポールに近い取り回しの良さを実現

技術的革新と音楽性の融合

GB10の設計には、ジャズギターの伝統的な要素と革新的なアイデアが巧みに融合されています。スプルーストップとメイプルバック&サイドの組み合わせは、クリアで豊かな音色を生み出します。また、エボニー指板の採用により、素早い音の立ち上がりと豊かなサステインを実現しています。
ハーフ・ボーン&ハーフ・ブラス・ナットの採用は、ナチュラルな鳴りと明瞭なサウンドのバランスを取るための工夫です。これらの特徴は、ジャズだけでなくR&BやソウルなどのジャンルでもGB10が活躍できる理由となっています。

ジョージ・ベンソンとGB10

ジョージ・ベンソンは、卓越したインプロヴァイザーとしての才能と、エネルギッシュなパフォーマンスで世界中から敬愛される音楽家です
GB10は、ジャズだけでなくR&Bやソウルなどのジャンルでもベンソンが活躍できる万能な楽器となりました。

2017年には、ベンソンとIbanezのエンドース40周年を記念して、アニバーサリーモデルGB40THが発表されました。このモデルは、GB10の伝統を受け継ぎながら、より豪華な装飾や改良された設計を取り入れています。

ジョージ・ベンソンとIbanezの40年以上に及ぶコラボレーションは、単なるエンドースメント以上の意味を持ちます。
それは、アーティストの創造性とギターメーカーの技術力が融合した、ジャズギター進化の象徴と言えるでしょう。

GB10の進化と影響

1977年の発売以来、GB10はほとんどデザインの変更なくロングセラーを続けています。この事実は、最初の基本設計の完成度の高さを示すものです。
GB10の影響は、後継モデルにも見られます。例えば、GB10SEは、GB10の思想を受け継ぎながら、より手の届きやすい価格帯で製品化されました。これにより、より多くのギタリストがGB10の魅力を体験できるようになりました。

まとめ

Ibanez GB10は、ジャズギターの歴史において重要な位置を占めています。
その革新的な設計と高い完成度は、発売から40年以上経った今でも多くのミュージシャンを魅了し続け、日本ではサザンオールスターズの桑田佳祐さんも愛用されています。
GB10は単なる楽器ではなく、ジャズギターの進化と伝統が融合した象徴的な存在なのです。

    Related Posts

    アコースティックギターと倍音の秘密
    April 23, 2025
    アコースティックギターと倍音の秘密

    アコースティックギターの魅力は、その豊かな響きと奥深い音色にあります。この「美しい響き」の正体を探っていくと、必ずたどり着くのが「倍音」という現象です。倍音は、ギターの音色を決定づける最も重要な要素のひとつであり、楽器ごとの個性や演奏者のタッチの違いまでも生み出しています。 倍音とは何か ギターの弦を弾くと、私たちは「ひとつの音」を聴いているように感じます。しかし実際には、その音の中には「基音」と呼ばれる主成分に加え、さまざまな高さの「倍音」が同時に含まれています。倍音とは、基音の整数倍の周波数を持つ音のことです。たとえば、5弦開放A(110Hz)を鳴らすと、その2倍の220Hz(1オクターブ上のA)、3倍の330Hz(さらに上のE)、4倍の440Hz(2オクターブ上のA)といった具合に、整数倍の周波数を持つ音が自然に発生します 続きを読む

    ギターの名ブランド小話:MartinとGibsonの逸話とトリビア
    April 23, 2025
    ギターの名ブランド小話:MartinとGibsonの逸話とトリビア

    ギターの世界には、数多くの名ブランドが存在しますが、その中でも「Martin(マーティン)」と「Gibson(ギブソン)」は、アコースティックとエレクトリックの両分野で圧倒的な存在感を放ち続けてきた老舗ブランドです。それぞれのブランドには、ギター史を彩る数々の逸話やトリビアが隠されています。 Martin:伝統と革新の象徴 Martinギターの歴史は、創業者クリスチャン・フレデリック・マーティンが19世紀初頭にドイツからアメリカへ渡り、ギター製作を始めたことに端を発します。Martin社の正式名称「C.F.Martin & Co.」の「C.F.」は、創業者の名前に由来しています。現在もファミリー経営が続き、代々マーティン家が社長を務めているのも特徴です 続きを読む

    Drawer Title
    類似製品